認知症の方の介護の現場でバリデーション療法というケア方法が注目されています。1963年にアメリカで生まれたバリデーション療法は、認知症の方の症状や行動をコントロールしようとするものではありません。認知症の方の行動や言葉に寄り添って話を聞き共感の姿勢を示し、認知症の方1人1人を心から受け入れることで心を通わせていきます。全く新しい方法ではあるものの、バリデーション療法は介護される方はもちろん、介護者にもメリットがあるのです。

まずは、介護される方のメリットから見てみましょう。バリデーション療法では、認知症の方の一見理解できない言動にもきちんと理由があると捉え、介護者が常に介護されている方の言葉に共感を示し安心させるためのスキンシップも取り入れます。こんな風に接してもらうことで、介護される側に信頼感が生まれ、問題行動が自然と収まって行くこともあるとされています。また、傷ついた自尊心が回復することで、自分らしさを取り戻すきっかけにもなります。

次に介護者のメリットです。バリデーション療法には、このケア方法の理念に沿った実践方法がかなりしっかり定められています。バリデーション療法に基づくケア方法をマスターし確実に実践することで、介護者は認知症の方への接し方に迷いがなくなり、自信を持ってケアできるようになります。さらに、この方法を通して認知症の方とコミュニケーションが図りやすくなり、介護ストレスの軽減にも繋がります。バリデーション療法は介護のプロも自宅で家族の介護をしている方も取り入れることができます。バリデーション療法を実践したい方は、こちらも併せてチェックしてみると良いでしょう＞＞＞http://xn--o9ju08h8mfmpip9k.com